斬自主興行
2002年10月21日(月)都内某体育館 観衆300人(満員御礼)
・代表ぶっかー挨拶
「本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。団体ではない我々チームが今回自主興行を行うまでに成長できたのは、応援して下さるファンの皆様のお陰でございます。本当にありがとうございます。挨拶は短めに、早速試合に入りたいと思います。最後になってしまいましたが、今回ご協力頂きました各団体、個人オーナー様、本当にありがとうございました。」
第一試合(60分一本勝負)
×魔叉斗&石井 真(NWW/ SIDE"B")VSマスク・オブ・ゾロ(NWW)&○星崎 軍司(NWF)
(26:52,アウトローズ・エッジ〜片エビ固め)
※前日、念願のタッグタイトルを手に入れたSIDE"B"だが今日はどうにも動きが悪い。特に石井は2分過ぎに“ライバル”ゾロに流血させられてからは全く何も出来ない。何とか魔叉斗が反撃するが、星崎のパワー、ゾロの動きには一人では敵わず、最後も石井のカットが間に合わず3つ入る。シリーズ終わりで気が抜けたか、完敗劇を演じてしまったSIDE"B"だが、次期シリーズはきっちりやってくれるだろう。逆に、前日坂上に完膚なきまでにやられたゾロだが、その敗戦のショックは無さそうな好調ぶりだった。

第二試合(60分一本勝負)
×ポール・ライト(X)&リチャード・オーウィン(斬)VS雨宮 龍水(フリー)&○坂井 智(斬)
(28:12,ジャパニーズレッグロールクラッチ)
※テクニカルな4人の対決。お互いじっくり様子を見ながら試合を進める中、英国同盟の連携で徐々にペースを掴んでいく。しかし、雨宮&智も老獪なテクニックで完全なペースは握らせない。やや英国組有利かと思えたが、一瞬の隙をついて丸め込んだ。

第三試合(60分一本勝負)
○TORSO VS ×HIGH IQ 01(NWF) (13:42,ラックボトム〜ムーンサルトフォール)
※やや実力差があったか?終始TORSOが試合をリード。中盤、IQ 01も急所攻撃で反撃を計るもTORSO有利は変わらずフィニッシュ。

第四試合(60分一本勝負)
ブリティッシュ・タイガー&○アンディ・スミス(フリー)vs×スワン・ヒート(斬)&円空寺 雷太(フリー)
(38:53,グラウンド卍固め)
※何処か見覚えのある腕攻めをするタイガー&スミスの相手は、お互いのZEST参戦以来久々にコンビを組んだスワン&円空寺。両チームの対戦は非常に見応えがあり、高レベルな展開。試合は英国コンビが勝ったのだが、このタイガーが“あの”選手なら、Z−1での好調は本物であろうことを証明するに十分な内容であった。スワン&円空寺も素晴らしい試合を見せたのだが、今回は相手に勝ちを譲った。

第五試合※MPW提供試合(60分一本勝負)
ギャングスター・ユニオン○1号&2号VS×ボビー・ウィリアム&テリー・ウィリアム(ウィリアム・ボーイズ)
(20:39,アメリカンパンチラッシュ〜片エビ固め)
※試合開始からテリーが素早い動きと蹴りで相手を翻弄。開始5分間は全く付け入る隙を与えない。が、2号が場外に落ちたところから流れが変わる。椅子をリングに持ち込み相手の混乱を誘うことに成功。代わった1号も猛攻を仕掛けるが、ボビーも急所攻撃でお返し。試合が荒れてきた10分過ぎ、1号のストリート・ボム、捻り式ベリー・トゥ・ベリー、ストリート・ボムがボビーにヒット。ここから1号&2号の猛攻!
最後もラッシュで決着。終盤、好調だったテリーは諦めたのかカットに出ることはなかった。

第六試合※JWF提供試合(60分一本勝負)
広瀬 達也&○前船 誠明&西沢 治VSディック・佐々木&高橋 智之&×クレイジータイガー
(39:47,高角度タイガースープレックス)
※大所帯JWFの提供試合。現在JWFのマットでは世代交代闘争が勃発している。
現在誰がどちらに付くか?などは詳しくは分からないが、新世代のリーダー格であることに間違いは無い広瀬。だが、本日の主役は彼ではなく前船だった。正直ここまで熱い選手とは思わなかった(失礼)。特に場外乱戦の中、3人に放ったエクスプロイダー。その直後、リングに戻った佐々木にリバースツームストンをかけ、リング中央で雄叫びをあげたシーンではこの試合一番の盛り上がりだった。終盤、佐々木組も意地を見せなんとか流れを手繰り寄せようと奮闘するが広瀬&西沢の好アシストもあり、粘るタイガーにお株を奪うかのようなタイガースープレックスで仕留めた。

第七試合(60分一本勝負)
○芹沢 星輝&柴崎 亮二(東洋プロレス)VSVIP・スレイヤ- (Club-Subway)&×ボビー・ウィリアムス(NWWコーチ)
(28:14,脇固め)
※東洋コンビ対外人コンビ。初登場のスレイヤーはClub-Subwayというリングで活躍する実力者。確かなテクニックを武器に東洋勢を脅かす。しかし今日は柴崎デー。外人コンビも健闘するが、柴崎の熱い攻撃には劣勢に。代わった芹沢も柴崎に触発され、一昨日の完敗も忘れる攻め。垂直落下のファルコンアローを返されると一瞬の隙を見て脇固めで決着。健闘を見せたスレイヤーだが、他団体でその勇姿を見ることはできるのか?

第八試合(60分一本勝負)
○ジェイズ・サタン(NWW)&エドウィン・柳沢(斬)VS×アロー矢口&工藤 尚哉(JWF)
(31:54,カナディアンバックブリーカー)
※互いにAmanoの名を口にするサタンVS矢口の闘いが注目されたが、工藤も黙ってはいられなかった。JWF(=先シリーズ)での悔しさを晴らすべく果敢に攻め込む。柳沢との力比べも一歩も引かない。矢口と代わった直後もサタン組みへと襲い掛かる。しかし、この引かない姿勢が逆に仇となってしまう。タッグチームとしては完成されているサタン組のコーナーで捕まることが増え、合体攻撃を計5発も受けることになってしまい、代わった矢口への負担も増える。その後も開始直後の勢いは完全に消えてしまい、最後はカットプレイに出ることさえ出来なくなってしまったところで矢口がタップ。片や堂々の勝ち名乗りを上げるサタン。
サタン「おい矢口!俺は来月もJに上がるつもりだ。覚悟しとけよ!そこの小僧もな!」
次期シリーズもNWW勢の勢いを見せ付けるのか!?JWF勢の巻き返しは!?

第九試合(60分一本勝負)
吉田 昌(斬)&○御名方 丈(フリー)VS×坂井 護(斬)&亀岡 剛(フリー)
(15:59,リングアウト)
※袂を分けた二人、PJNの二人が再開。相手は初コンビだが実力者の二人。試合は一人タイプの異なる護が足を引っ張る形になり、PJNが終始圧倒。亀岡も孤軍奮闘するが、護が場外に落とされ追い掛けた御名方がなんと餅つきパワーボムホイップ2連発!これには護もカウント内にリングに戻ることは出来なかった。
吉田「御名方!久し振りだったな!それにしても、お前がSMHの刺客とは・・・。俺?は・・・・、まぁ見てな。面白くなるぜ!」

第十試合(60分一本勝負)
○大野 夏生(ZEST−ONE)&ナッチー・坂井(斬)&天海 竜也(NWF)VSクラッシュ・1号&2号&×3号((株)クラッシュ)
(27:13,リングアウト)
※この試合、土曜のZ−1の結果からクラッシュと大野の前哨戦となった。試合開始から椅子、急所、場外戦とやりたい放題のクラッシュ勢。相手の即興3人組みはなかなかの攻撃を見せるが、どうにもラフ攻撃の前にペースが掴めない。再三の場外戦の中、なんとか3号を分断し“リングアウト勝利”という結果を残したがクラッシュ勢はお構いなし。試合後も攻撃を続けると、高笑いと共にリングを去っていった。

セミファイナル(60分一本勝負)
長洲 力&×マサ・伊藤(斬)VS白浜 徹&○西田 修司(フリー)
(19:08,ストレッチマフラーホールド)
※ナチュラルパワーズの相手は、初期メンバーなのに何故か今まで出番がなかった(笑)長洲&マサ組。試合開始からお互いぶつかり合い熱い試合が繰り広げられる。
ただ、白浜はいまいち調子が悪く、西田の奮闘が目立つ。長洲組も早いタッチワークと小気味良い攻めで好勝負を演出。最後は相手を分断してマサを仕留めた。ナチュラルパワーズはJWF次期シリーズへ向け、やや不安も見せたがそれなりの順調振りを見せた。一方の長洲&マサは、どこか使ってくれるリング探しを始めるようだ。使ってもらえるとこあります?

メインイベント(60分一本勝負)
×新庄 洋介(NWW/WFM)VS○マーク・ペリー(フリー)
(28:55,ペディグリー〜片エビ固め)
※メインは最近絶好調で前日NWWタッグタイトルを手にした新庄と、NCで活躍中のペリー。
試合は序盤から蹴りと関節技で新庄リード。10分過ぎには蹴りのラッシュとリストクラッチエクスプロイダーで一気にフィニッシュか?と思いきや、ここからペリーの信じられない反撃が始まる。以前からそのタフネスぶりは実証済み(対岩鬼戦等)で、どうしてもカウント3を許さない。徐々にペリーの攻撃の方が目立つようになり、最後には勝利をもぎ取ってしまった。
whooo「斬の自主興行成功おめでとうございます。メインは残念でしたが、全試合それぞれの味があったと思います。今後ともFP団体様のご発展を応援しております。」